不妊治療について

治療方針

近年、補助生殖医療 (ART) の急速な進歩により、不妊症治療も大きく様変わりしました。しかしながら、大多数の患者さんは必要最小限の治療で妊娠したいと考えていると思います。
当院は産科を中心とした産婦人科病院ですので、当外来は一般不妊外来のみであり、補助生殖医療はおこなっていません。一般不妊外来は、保険適応の治療 (一部保険適応外の検査、治療もありますが) であり、補助生殖医療は、基本的に自費診療です。

なお、現在SS研究会における生み分けは原則として行っておりません。

副院長 岩崎 孝一
日本医科大学卒業
医学博士
日本産科婦人科学会認定医
母体保護法指定医

ステップ1 検査

  • 月経中のホルモン検査
  • 排卵前の子宮卵管造影検査
  • 排卵時の超音波検査および尿中LH検査
  • 血中エストロゲン検査
  • 排卵後の黄体ホルモン検査
  • 細胞診、クラミジア検査
  • 精液検査、精子不動化試験

両側卵管閉塞、精子濃度、運動率が極めて不良、精子不動化試験強陽性などの結果が出た際は、その段階で補助生殖医療をおこなっているクリニックをご紹介いたします。

ステップ2 タイミング指導

妊娠が可能な患者さんに対して排卵障害のある場合は排卵誘発をおこないながら、排卵障害のない場合は自然周期でタイミング指導をおこないます。
半年間妊娠に向けてご一緒に治療を行います。

ステップ3 人工授精

タイミング法にて、結果が出なかった患者さんは、通常の夫婦生活では解消できない不妊原因があると考え、妊娠確率が約2倍になるといわれている人工授精を5、6回おこないます。自然排卵をしている患者さんに排卵誘発剤を用いて妊娠確率を高めることなども考慮します。

ここまで来ても、妊娠に至らない場合は、さらにステップアップが必要になります。すなわち、補助生殖医療による体外受精、顕微授精です。この場合は信頼できる不妊専門クリニックをご紹介いたします。

費用について

治療方針により必要な費用が変わってきます。
治療方針、タイムスケジュールなど合わせて詳しくご説明いたします。お気軽にご相談ください。

実績について

  外来総数 初診数 妊娠数 人工授精
2004年 1,169 98 36 35
2005年 2,209 108 52 66
2006年 2,710 118 54 106
2007年 3,165 145 63 100
2008年 2,997 146 74 94
2009年 2,987 141 66 111
2010年 3,591 241 98 64
2011年 4,449 305 113 117
2012年 5,379 335 137 172
2013年 5,060 296 167 132
2014年 5,411 360 155 189
2015年 5,338 371 159 184
2016年 6,093 384 179 160

COLUMN

1. 女性の生殖年齢は変わっていないという事実

平均寿命が85歳を超えようが、40歳の女性が30歳に見えようが、大昔から閉経の年齢は伸びていないことからも解るように、卵巣の寿命は変わっていないのです。生殖年齢を伸ばすという事は現代医学では越えられない壁です。

2. 卵はだんだん減っていく

卵のおおもと原始卵胞は胎児のうちに既にできています。いったんできたら、それ以降は細胞分裂しても数が増えることができないという、特殊な細胞です。ですから単細胞のまま、一度できたらあとは減るだけです。
卵は生まれた時に200万個、思春期に10万個から40万個くらいになっています。思春期以降も1ヶ月に1,000個くらい減るといわれています。つまり毎日何十個も減っていくのです。
生殖プログラムが起動し始めて卵胞を刺激するホルモンが出始め、その影響で卵胞は成長成熟して主席卵胞の中の卵子が1個排卵され、残りはしぼんでいきます。
こうして一生に排卵される卵は月に1個、一人の女性の生涯でせいぜい400~500個といわれています。

3. 卵はどんどん古くなる

減っていくだけではなく、次第に古くなります。全体に劣化してくのではなく、何らかの理由でダメなものから脱落して消えていきます。

4. 卵子と精子

卵が単細胞のまま何十年も生き、どんどん数が減っていくのに対して、精子は一日に数千万個くらいの大量生産です。
いくらでもコピーでき年齢も関係ありません。ですから、生殖に関しては男女平等ではありません。
(詳しくお知りになりたい方は友人で不妊専門医浅田義正先生著“赤ちゃんはきっと授かる(現代書院)”を読んで見てください。)

以上の事から不妊予防の持つ意味合いは重要です。現在不妊症の定義は“正常の夫婦生活を営んで2年間妊娠に至らない”となっていますが、35歳以上では1年間に変更するべきだという意見が多いようです。
いずれにしても、二人以上のお子さんを希望されている方で不妊症の範疇に入る方は、許される範囲で、できるだけ早く不妊クリニックに相談されることが大切だと考えています。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)について

AMHとは、抗ミューラー管ホルモンともいい、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられています。つまり、原始卵胞が少なくなってくる即ち卵巣予備能が低くなると、AMHの値が低くなります。その為、AMHは卵巣予備能の目安となる評価指標で不妊治療領域では近年話題になり注目されてきています。
精子は睾丸で作られていますが、卵巣では卵子は作られておらず、生まれる前に作られた卵子が保存されているだけです。したがって生きた卵子はどんどん消滅して数が減少するとともに、年齢とともに卵子自体も古くなります。卵子の数は、年齢以上に個人差が大きく、いざ子供が欲しいと想った時に卵子がいないということが起きえます。
卵巣予備能は今までのホルモン検査ではよくわかりませんでしたが、AMHはその指標であり、他のホルモン検査と違い月経周期のどの時期でも行える血液検査です。また、卵巣予備能を知ることは不妊治療がいつまでできるのかの目安にもなります。年齢が若くてもAMHが低いケースも以外にあります。では年齢が若くAMHが高ければいいかというと、そうともいえません。多のう胞性卵巣症候群(PCOS)が疑われるケースです。
AMH値には正常値というのはありません。AMH値を年代別にみると、年齢とともに減少傾向にあり、その統計をとることでの平均値(統計値)との比較で同じ年齢層に比べ卵巣予備能が多いか少ないかを判断するということになります。

AMH検査料金 7,000円(税込)
保険適応外のため自費となります
検査結果 1週間以内に判明
検査時間 不妊外来時間内

久保田産婦人科病院

〒178-0063
東京都練馬区東大泉3丁目29番10号
TEL 03-3922-0262
診療時間 : 9:00~11:30 /
14:00~16:30

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